5年ほど前から、スマホを内線化する企業が増えてきました。
スマホを内線化すれば電話コストが削減できたり、移転やテレワークに迅速に対応できるワークスタイルを実現できるといったメリットがあります。
では実際にスマホを内線化しようとした場合、何を検討すれば良いのでしょうか。
スマホ内線化の方法をご紹介します。
内線と言えば、無料で通話できるイメージがありますよね。
同一PBX配下の電話機は内線通話ができますし、拠点同士をつなぐ内線を導入している企業もあるでしょう。
スマホ内線化とは、スマートフォンを使って内線を利用するサービスのことです。
パケット通信を使ったり、同一モバイルキャリア同士の通話無料の仕組みを使って、固定電話とスマホやスマホ同士の通話無料を実現しています。
後者の場合は外線通話ですが、料金が無料なので内線という呼び方をしている場合もあります。
小規模でクラウドPBXの機能を利用できる03番号取得サービスを使って、スマホを内線化することができます。
社内の固定電話から社員のスマホへの通話、社員のスマホ同士の通話は03番号取得サービスを利用すると内線扱いです。
社員間の通話が多い企業はコスト削減のメリットが見込めるでしょう。
03番号取得サービスはアプリさえインストール可能であれば、個人のスマホを内線化できるのもメリット。
携帯電話の基本料金や購入代金など、設備投資とは別にかかるランニングコストを気にする必要がありません。
03番号取得サービスを利用してスマホを内線化する際に気をつけたいのは、通話料金がかかるケースをしっかりと把握しておくことです。
完全内線として社内の通話が全て無料になるのであれば問題ありませんが、スマホから社内の固定電話にかける場合は有料という場合には注意が必要です。
03番号取得サービスの魅力は小規模でも導入が可能で、初期投資が不要なこと。
起業したばかりの会社や少人数のオフィスは、03番号取得サービスでスマホを内線化すると少ない投資で利便性の高い仕組みを利用することができます。
スマホの内線化が注目を浴びた背景には、通信キャリアが固定電話とモバイルを融合させたFMCサービスの提供を始めたことにも要因があります。
FMCサービスでは通信キャリアが持つ固定電話回線とモバイル回線、クラウド型のPBXを利用してスマホの内線化を実現させています。
電話に関わる運用を全て通信キャリア1社にお任せできるのが魅力です。
考慮すべきことは、固定電話・携帯電話ともに同一通信キャリアを使わなければいけないことと、規模によってはFMCサービス用に新たに固定電話回線の追加が必要となることです。
03番号取得サービスと同様にFMCサービスは機器設備の投資を抑えることができますが、会社支給の携帯電話や新たな固定電話回線などランニングコストが余分にかかる場合があるので、注意しておきましょう。
大規模な企業で内線を利用する社員の数が多い場合は、自社でIP-PBXを運用することを検討した方が良いでしょう。
メイン拠点やデータセンターにIP-PBXを設置して拠点同士はデータ回線で接続するので、各拠点にPBXを設置する必要がありません。
スマホに専用のアプリをインストールすることで、スマホを内線として機能させることができます。
旧来のレガシーPBXの導入と比較するとPBXの数を大幅に削減できるため、規模が大きいほど機器投資が少額であるメリットが出ます。
IP-PBXの内線通話はデータ回線を介して行われるため、新たにデータ回線が必要となったり、回線の増速が必要になるといった追加投資には注意しておきましょう。
電話の仕組みは一度導入してしまうと、途中で変更することが難しくなります。
社外に公開する03番号を開設したら番号を変更することは難しいですし、スマホを内線化は働き方に直結する部分なので導入前に運用方法をきちんと決めておく必要があります。
スマホ内線化を検討する場合は、サービスの選定に時間をかけましょう。
・小規模で初期投資を抑えたい場合は03番号取得サービス
・電話の運用をワンストップで1社に任せたい場合は通信キャリアのFMCサービス・大規模でスマホ内線化を検討するならIP-PBX
企業の規模や予算に合わせたサービスを選ぶことが重要です。
クラウドオフィスに発信致します。
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